2020/07/28 科白劇 舞台『刀剣乱舞/ 灯』改変 いくさ世の徒花の記憶

2020年。3月後半から様々な舞台が中止になりやっと少し再開してきた。

チケットを取ったときはもう少し事態は落ちついいているかと思っていたが、ここのところ陽性患者も増え、舞台での感染拡大もあり好転とはいえないなかで今日を迎えた。

中止にならない限りは行くと決めていたけれど、それは私が比較的会場に行きやすいとことに住んでいるのもあるのだろうなと思う。

 

舞台を見終わったとき、今まで感じたことのないほどの脱力感に襲われていた。足に力が入らない。ふらふらと夢を歩いているような状態で劇場を出て駅に向かった。その途中で円盤をスマホから予約したのは本能的行動だなと思う。

どうしたらいいのか分からなかった。ただこのまま家に帰りたくなくて、品川だったからこのまま新幹線にのって京都にでも行ってしまおうかと思うくらいの気持ちだった。

 

以下唐突なネタバレもありで。

 

舞台が始まって、暗くなった瞬間にまず泣いた。開始30分くらいずっと泣いてた。

物語はご存じの通り匿名調査「慶長熊本」が舞台である。

が、このたびの物語はいつもの本丸の話ではない。

歌仙兼定が持っているのはこことは違う本丸の「慶長熊本」の出陣記録。主が手に入れたとのことで、慶長熊本に出陣した刀剣男士で読んで自分たちの時と把握しようということらしい。ちなみに主は記録の他に新しい刀装もくれた。講談師だよ。

 

先行部隊の古今と地蔵。地蔵は城の中で桔梗の花がさく時空のゆがんだ部屋で細川ガラシャを見つける。追ってきた古今、キリスタン大名。大村・有馬は刀剣男士を折ろうとするが、小西、高山は刀剣男士も人と同じ言葉を話し、心を持っていると。それに人を殺すのは協議に反するなんてやっているうちに、地蔵がガラシャの手を取って逃げる。その後本丸に入電があり歌仙達が慶長へ向かう、のだが。

うまい具合にソーシャルディスダンスが保たれている。

舞台の上下等を利用し、うまい具合に6人がほどよい距離を保ている。それでいて不自然なく話に意識が持って行かれる。

 

話の内容は円盤等々を見ていただくにして、気になったところだけ。

黒田さんが重要ポジすぎる!

え、だって黒田官兵衛さん、他の時間軸の記憶があるんだって。はっきりというより流れ込んでくる形だけど、長義にむかってお前によく似たかたなを知ってる山姥切だ。って話したりとかね。おおん。これからもお前出てくるんだろう?

刀剣男士たちも俺たちの行った「慶長熊本」の黒田官兵衛とは違うっていってるし、最後にそこを比べたいって。どういう風に違ったんだよー。

あと、放棄された時間軸も繰り返しているらしい(黒田談)

始まりと終わりのない時間軸だから何度も負けて、はじめに戻って、また負ける。そのためこの時間軸は濁っている。とのこと。

刀剣男士は自分たちが勝つまで出陣を繰り返す。はじめから負けは決まっているとも言っていたのだが、その話三日月宗近もしてましたね?ほら、悲伝で。

 

ガラシャ様足長い。ってかスタイル良い。刀剣男士と並んでてかっこいい。

ガラシャ様がこのゆがんだ歴史の要なんだけど、つまりは忠興との話で。ガラシャを殺せなかった忠興が右近に切られたとき、闇落ちってか人とは変わってしまって、いきなりベルばら風になって出てきたから驚いた。ベルばらだった。緩いウェーブのロングの髪に、白い軍服風な衣装。

長刀を持って戦うのかっこよかったんですけど。

 

ってかそうそう真っ白な衣装!!キリスタン大名達が真っ白な衣装になる(ガラシャの変質に引きづられている)やっぱり三日月思い出しちゃうよね。